開発・導入事例─ハードロック工業㈱の場合
当社では従来から大橋宣俊(日本ねじ研究協会)技術顧問による指導の下、「軸直角振動ねじゆるみ試験機」を作成しておりました。
ハードロック工業㈱様のご依頼により、前機種の能力を大幅増強しての納入。 
ユーザー様にも大変満足して頂いたことにより、当社としても納得の性能を確保出来ましたので、こちらにて報告いたします。


ハードロック工業㈱様のご要望として、
「商談中の中国某検査機関において、ナットのゆるみ試験規格が決まっているので、その条件以上の試作機を作ってもらいたい」
1 M16まで試験出来る 
2 最高 試験速度 30サイクル/秒
3  最大ストローク±1.5mm

具体的には以上の厳しい仕様でした。
というのも当社従来の「軸直角振動ねじゆるみ試験機」においては

1  M12まで 
2 最高試験速度 3サイクル/秒
3   最大ストローク±0.45mm

であったからです。
今回の試験においては軸直角振動に要するエネルギーは
従来機種の約60倍以上。さすがにこれだけのエネルギーともなると、机上計算にての設計だけでは済みません。幾度もの作成・実験・再設計の繰り返しを経て、完成しました。

 ハードロック工業㈱様は、今回作成の試験機にて予備試験等の準備を重ね、中国某検査機関にての本試験に無事合格され、「ハードロックナット」の優秀性を示されたそうです。